この記事でほめることのメリットについてまとめました。
でも自分は教師としてほめることをやめました。上手くいかなくなったことと、下記の内容について知ったからです。皆さんも知っておいて欲しいなと思いました。
ホメるどころを間違えると色々あるデメリット
まず、ほめるところを間違えるとマイナス効果になります。
これは、キャロル・S. ドゥエック博士の『成長マインドセット』に関する研究で分かっていることです。この研究では、人の心のあり方を二つに分けることができるとされています。
- 成長マインドセット・・・人の能力や性格などは変わっていく。
- 固定(定着)マインドセット・・・人の能力や性格などは変わらない。
この固定マインドセットのデメリットは
- 新しいことに挑戦しにくくなる。
- 能力の伸びにくくなる。
- ストレス耐性が低くなる。
この固定マインドセットになるか、成長マインドセットになるかはほめる観点によります。それは
- 成長マインドセット・・・努力や過程をほめる。
- 固定マインドセット・・・結果や才能をほめる。
つまり、結果をほめるばかりすると、ほめるのデメリットが起こってしまうです。
ほめること自体でもやる気ダウン?
これは、アンダーマイニング効果といいます。
アンダーマイニング効果とは、内発的動機(面白い・役に立ちたいなど)でやっていたことでも、そこに、外発的動機(報酬・ほめられたい)を与えられることによって、内発的動機が下がってしまうことです。
例えば、子どもが自分から面白いと思って勉強をしていた(内発的動機)ところに、テストで100点とったことをほめられて、ほめられるために勉強するようになる。その後、100点をとってもほめられなくなって、勉強したくなくなる。
基本的にほめるときは、子どもたちにやる気になってもらいたいためにしているはずなのに、やる気を無くしてしまったり、勉強自体に面白さを感じられなくなったりすると意味ないですよね。
できない子だと思われている?
これは、アドラー心理学で学習した、言葉の前提についてです。
言葉の前提とは、様々な言葉には、裏の意味を含まれています。
例えば
- やればできる。(いつもやらない)
- がんばれ。(がんばっていないように見える)
- 約束だかね(約束していないと忘れそう)
- 今日はできたね。(今までできていない)など
このようになります。じゃほめる時って基本的に
すごいね(できるとは思っていなかった)
これは、受け取り方次第といえばそうなんですが、無意識にこの裏の言葉が投げかけられているのかなと思っているので、その裏の言葉を子どもに与えるのはどうかなと思いました。
ほめ続けるのは難しい?
報酬は、前回より多く求めるのは、人のさがです。つまり、何度もほめられると、同じようなほめ方では満足できなくなります。
またほめる側も褒め続けることが難しいのです。
これは体験談ですが、教師として、廊下の右側を歩いている子たちに対して、自分は、
「廊下の右側を歩けているね。」
とフィードバックをしていました。すると他の先生が、
「そんな当たり前のことをほめなくてもいい。」や「もっとがんばっていることをほめたら。」と注意をされたことがあります。(ただ、その学校では、廊下の右側を歩こう。が一年に何度か週目標になる学校です)
ということは、ほめるってことは価値があるから、使い所が大事という感覚になっており、同じ内容にほめ続けることが難しいことになります。
まとめ
これだけあるほめるのデメリット。このデメリットは避けたいけど、ほめるのメリット
は得たいなという人は感謝・フィードバックを使っていきましょう。
最後に、自分は、大学で保育・幼稚園も学習し、教員として困っていた時期教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。
その時の内容や今でも勉強した、育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。
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