自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について勉強し、小学校教員として10年以上勤務しました。また、幼児の双子の息子と乳児の娘の父になり、育休も取得し育児に関わっています。
「〈叱る依存〉がとまらない」の本を知っていますか?Abemaプライムなどでも取り上げられた本です。教師や親としても<叱る依存>になっているなと思う場面が多くありました。
この本の内容を活かすことができれば、子どもの将来は明るいなと思います。
教師・保育士・親目線で活かせそうな内容を手短にまとめてみました。この記事を読んで、子育てや教育に活かしてもらえればと思います。
書籍の情報
- タイトル: 〈叱る依存〉がとまらないの
- 著者: [竹中 直人]
- 出版年: [2022年]
- 書籍概要: 「〈叱る依存〉がとまらないの」は、人間関係やコミュニケーションにおいて、他人に叱られることへの依存が強く、その依存から抜け出せない状況にある人々を対象にした書籍です。著者は心理学やコーチングの観点から、この問題を理解し、解決するための具体的なアプローチを提供しています。
おすすめの人
- 子どもを叱ってしまうことに罪悪感を感じている人
- 叱ることこそ人を育てるために必要と思っている人
- 叱る人を見て疑問に思っている人
- 人(子ども)を今より育てたいと思っている人
に読んでもらいたいなと思います。
この本を読むことで
- 叱ることの効果のなさ
- どうして人は叱りたくなるのか
- 叱られずにいなくなる理由
- 叱る依存にならないためにできること
が学べると思います。
ポイント① どうして人は叱らずにいられなくなるのか?
叱ることによって叱った人にとって、下で書いたような報酬を得ることができます。その報酬によって、叱ることが効果的だと思えたり、『叱る』という行動を強化されたりします。
自己効力感が味わえるから
叱るときの最初の目的は、相手『すみません』や『今度から気をつけます!』を言わせることになります。これができると叱る目的を達成したことになります。(子どもが本当に成長したかどうかは別です)これで、自分はいい先生だ(いい親だ)と思うことができてしまうんです。
処罰感情が味わえるから
例えば、バカッターをした人をみんなで責めることがありますよね。責めている人たちは、「悪い人に罰を与えた」ことが報酬となり、叱ることが強化されてしまいます。
馴化(なれていってしまう)
教師(親)も子どもも叱られることにはなれてしまいます。(皆さんも心当たりありますよね)
そうなってくると、次はより強く指導をしようとなってしまいます。すると、雪だるま式に強くなってきて、叱ることに対して違和感がなくなってきます。
ポイント② 叱られた人の脳内は?
叱るという行為は、上の立場の人が下の立場に人をネガティブな感情にさせることで、行動変容を狙うことです。
叱られた人は、ネガティブな気持ちになってしまうと、脳内の選択は「戦うか逃げるか」になります。
戦う!!となってしまうと、反抗的な態度になります。
逃げる!!になると、今すぐこの叱られている状態を終わりたい!となります。
このどちらも成長するための心理状態ではないですね。これでは効果的な教育方法とは言えません。
また、叱る側とすれば、反抗的な態度をすれば今度はより強く指導しよう!となり逃げると子どもがなったら、報酬が得れる!これもう依存してしまいそうですよね。
ポイント③叱る依存にならないために
前捌きの対応を
問題が起こってから対応することよりも、問題が起こりそうな時に、事前の声かけが重要になってきます。
また、そのためにもこの後どんなことが起こりそうか「予測力」をつけることが大事になってきます。
できないのか?しないのか?の判断をしっかりする
できないへの対応
子どもを指導していて「したくない!!」となって子どもに困らせることは多いと思います。
しかし、実際には、「できない」「知らない」「わからない」「忘れた」が含まれています。
だからこそ、教える側がさまさまな工夫が必要になってきます。
しないへの対応
できそうな適切な行動を事前に伝え、できた時にしっかり関わりを増やすこと(報酬)が大切になります。
まとめ
この本が提供する具体的なアプローチや事例を通じて、叱る依存から解放されるための手助けになると思います。そうすることで、子ども達の安心や成長につながると思います。
より詳しく書籍を読んでいただければと思います
最後に
最後に、自分は、大学で保育・幼稚園も学習し、教員として困っていた時期教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。
その時の内容や今でも勉強した、育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。
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