自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について勉強し、小学校教員として10年以上勤務しました。また、幼児の双子の息子と乳児の娘の父になり、育休も取得し育児に関わっています。
最近増やしている教育書レビュー第7弾。今回は大空小学校で有名な木村泰子さん著書の
『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方』です。
この本を読んで、子育て・育児・教育で使えそうな内容をまとめたいと思います。
『10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方』とは
この本は、数年前話題になった『みんなの学校』の題材になった大阪の大空小学校で校長先生をされていた木村泰子さんが書かれた本です。
この学校はフル・インクルーシブ教育で行われています。(フルインクルーシブ教育とは、特別な支援を要する子も通常学級で一緒に学ぶことを目指す教育)そこで、全国一位の県の平均よりも高い成績もおさめていたそうです。そのために必要なものが「見えない学力」となります。
「見えない学力』とは
この本の中で出てくる「見えない学力」は4つ
- 人を大切にする力
- 自分の考えを持つ力
- 自分を表現する力
- チャレンジする力
この4つの力を高めるためのキーワードは『安心』だと思いました。
このキーワード『安心』で読んでおすすめのポイントをまとめます。
おすすめのポイント① 「人に迷惑をかけない」とは伝えない
「人に迷惑をかけないように」と言われ続けた子は、人の失敗を許せなくなってしまう。そして、排除しようとするようになる。そうなってくると、人に優しくもできなくなる。と書かれています。
そんなクラスや家では、安心して過ごすことができないと私も思いました。また、そう言った人の迷惑かどうかで考えた行動をしていると、自分の気持ちに正直になれず、息苦しくなり、安心できそうにないですね。
おすすめのポイント② 言うことを聞きなさい!!からあなたどう思う?
親の価値観や意見を上から目線で押し付けるのではなく、まずは子どもの意見を聞く。最初のうちは、反応がないかもしれない。でも何度も日常の中で当たり前のように聞くことで、
子どもは「この人に本音を言っても大丈夫』となって、安心して、何かを言ってくれるようになる。
おすすめのポイント③ 子どもの「ジャッジ」ではなく、本音の「通訳」をしよう
子ども同士のトラブルがあったとき、大人は「ジャッジ」するのではなく、子どもの「本音」を通訳することが大切。
子どもが言葉にできない思いを代弁したり、聞き取ったりすることで、子ども同士の理解になったり、自分自身を知ることになるんだと思います。そして、判断ではなく、思いを受け入れてもらえる人がいることに安心するんだと思います。
自分も教師経験の中で、子どもの思いの通訳だけをしたことがあります。すると、子どもは思いを受け入れてもらえたことで、満足して、また仲良く遊ぶことができていました。
その他 他に使えそうな考え
この考え持てたら、子育てや育児・教育が楽になりそうだなと思ったものを紹介します。
〇〇ベスト3は?
もっと具体的に話をしてほしい時に使えそうなのが、『〇〇ベスト3は?』です。
これに答えようとすると、具体的なことを思い浮かべるようになり、徐々に話を多くしてくれる子になっていきそうです。
逃げる子どもを追いかけるのはNG
関係を改善しようとしたり、子どもにより良くなってほしいからしたりするときに、子どもが拒否してるのに、無理に追いかけるのはNGだそうです。
無理に追いかけると、マイナスのスパイラルに入ってしまい、子どもとの関係も悪くなるかもしれません。そんな時は、「残念、バイバイ。」とあっさり引くことが大切だそうです。
自分も教員をしていて、無理に指導しようとして関係が悪くなりかけたけど、ちょっとそっとして、いいときに認める声かけからしようとした方がうまくいったことを思い出しました。
まとめ
この本に出てくるような方法や考え方で、子どもを安心させられるような関係作りをしていけたらなと思います。
ただ、一気にはできないことなので、少しずつ自分も子どもも慣れていけたらと思います。
皆さんも一緒に頑張りましょう!!
最後に
最後に、自分は、大学で保育・幼稚園も学習し、教員として困っていた時期教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。
その時の内容や今でも勉強した、育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。
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