教師のための教育効果を高めるマインドフレーム 

教育書・子育て本 レビュー

教師がどんなことに気をつけたら子どもが伸びるのだろう?

そんな風に思ったことありませんか?そんな方にはこの本

ジョン・ハッティ、クラウス・チィーラー、原田 信之 訳者代表著さんらの『教師のための教育効果を高めるマインドフレーム 可視化された授業づくりの10の秘訣』です。最近増やしている教育書レビュー第15弾です。

おすすめの人

この本は次のような方におすすめです。

  • 効果的な指導を目指す教師:授業の質を向上させたい。
  • 若手教師の指導役:若手教師への具体的な指導方法を知りたい。
  • 塾の先生:塾での効果的な指導法を探している。

また、全ての内容が根拠をもとに説明されているので、学術的な内容に興味がある方にもおすすめです。

学びになったポイント3つ

1. 学習の基準を伝える

効果的に課題を進めるためには、まず子どもたちに次のことを理解させる必要があります。

  • 何をすでに知っているのか?
  • 何ができるようになるのか?
  • そのために何が必要か?

このように学習の基準を明確に伝えることで、学習の成果が高まります。最近の指導でも学習計画を立てますが、ここまで意識すると効果がさらに高まります。

2. 集中のためには「難しすぎず、退屈すぎず」

集中できる課題には「難しすぎず、退屈すぎず」が大事だとされています。例えば、マス計算なども同じ問題を繰り返すと簡単すぎて退屈になりがちですが、時間制限を設けたり速度を求めたりすることで退屈せず、学力向上につながります。

また、ゴルディロックスの原理によれば、問題の難易度が強制的に決められる場合は簡単な方がやる気が出る一方、自分で選べる場合は難しい方がやる気が出るとされています。学校現場では、少し簡単な課題が多くの子どもにとってやる気を引き出します。逆に、難しい課題に挑戦させたい場合は、複数の課題の中に難しいものを含めると良いでしょう。

3. フィードバックの大事な視点

フィードバックをする際には、次の2つの視点が重要です。

  • 活動に関するフィードバック:子どもが何をしたかに着目する。
  • 自己調整に関するフィードバック:学習への振り返りを一緒に行う。

例えば、「〇〇は天才だね」や「優しいね」といった性格に関する声かけはネガティブな効果があります。代わりに、「今解けた問題と解けなかった問題は?」「前よりどうなった?」「これからどうしたらいいかな?」といった振り返りを行い、次にどうすればよいかを伝えることが大切です。これが子どもたちのやる気を引き出し、学力向上につながります。

まとめ

この本を通じて、自律性と成長マインドセットを意識しながら子どもたちに声かけをしていくことが、彼らの成功に近づける鍵だと感じました。今後もこの学びを生かして、子どもたちの成長をサポートしていきたいと思います。

終わりに

この他にもたくさん参考になる点があったので気になった人は読んでみてほしいなと思います。

エビデンスを持った教育への知識を持てるとその後の教育に大きな効果があると思います。

最後に、自分は、大学で保育・幼稚園も学習し、教員として困っていた時期教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。

その時の内容や今でも勉強した、育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。

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