自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について勉強し、小学校教員として10年以上勤務しました。また、幼児の双子の息子と乳児の娘の父になり、育休も取得し育児に関わっています。
カウンセリングマインドって聞いたことありますか?子どもの心を受け入れることが大事!!ってよく聞きますよね?
でもなんでもかんでも許すってこと?
みたいな疑問があると思います。その疑問に答えつつ、どのように使うのかを記事にしたいと思います。
まず受容って何?
受容の説明をする際には、受容と許容について説明すると分かりやすいです。
受容と許容の違い
- 受容は感情を受け止めること。
- 許容は行動を容認すること。
このような違いがあります。なので、気持ちは受け入れても、行動は否定する!ということも可能になります。
どうして受容するの?
受容することで、2つのいいことがあります。
自己肯定感が上がる
自己肯定感とは、自分を受け入れてもらえる場所があると感じることです。
どんな気持ちでも受容することで、相手の自己肯定感が上がっていくと考えられています。
感情をコントロールすることができる
受容する時には、気持ちに名前を付けていくことになります。気持ちにラベリングするということです。ラベリングを繰り返すことで、この感情はどんな物なのか、思い出しやすくなり、自分の気持ちを理解しやすくなります。これで、徐々に自分の感情をコントロールすることができるようになります。
こんな場面ではどうする?
こけた時
こけた時の子どもに、「大丈夫だよ」とか「痛くないよ」って言ってしまうことがあると思います。
でもこの言い方だと、ツラいと思っている気持ち、痛いと思っている気持ちを否定してしまうことになります。
膝が痛いんだね。
つらいよね。(受容)
と気持ちを受け入れましょう。その後、気持ちを切り替えられるような声かけをしていきましょう。
友達を殴ってしまった時
こんな時には、子どもの行動に対して注意をしたいと思いますが、まずは、気持ちを受け入れてみましょう。
殴ってしまうぐらい、腹が立ったんだね。(受容)
でも、殴ってしまったのはいけないね。(行動は許容していない)
どうしたらよかったかな?
このように、気持ちは受容して、行動は許容しない!ことが大切になります。
友達に嫌なことをされた時
嫌なことをされた側にも、気持ちを受容してあげましょう!!
遊ぼうと思ってたおもちゃを取られてツラかったんね。(受容)
先生に話できたね、(受容)
なにかしてほしいことある?
小学校で小さなトラブル対応の時にこんな会話をすると、「先生から注意ておいて」や「先生に言ったから、もういいよ」みたいに子どもは気持ちが落ち着いてくれます。
親(教師)の都合を優先するとき
もうすぐ出かけないといけない時に、子どもが遊んでいることってあると思います。そんな時にも、子どもの気持ちを受容してから、こちらの意見を伝えましょう。
まだまだ遊びたいよね。(受容)
でももう行かないといけないんだ。ごめんね。
「ごめんね」と入れることで、子どもの気持ちを大切にしたい意志も伝わっていいのかなと思います。
宿題を後回しにしているとき
早く宿題しなさい!!って声かけてしまいそうになると思いますが、まず気持ちを受け入れると
〇〇をしたくなったんだね。(受容)
でも先に宿題を終わらせておいたら、ゆっくり一緒にいられるからママ嬉しいな!
こんな感じで、気持ちだけは受け入れて、行動を指導していくといいですね。
終わりに
この記事で、少しでも受容について理解して、やってみようと思っていただけたら、嬉しく思います。つい『こうした方がいいよ』とか『それしたらだめ』って言ってしまいそうになりますが、少しずつ気持ちを受け入れていきましょう。すぐに効果を感じることはできないかもしれません。でも子ども達の将来への贈り物と思って実践してみましょう。
最後に、自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について学習し、教員として困っていた時期に教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。
その時の内容や、今でも勉強している育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。
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