行動科学で成果を上げる組織作りの極意!石田淳さんの『教える技術 チーム編』を読んで

教える技術

はじめに

石田淳さんの『行動科学で成果が上がる組織をつくる! 教える技術 チーム編』は、行動科学を用いてリーダーシップやチーム運営の技術を磨くための実践的なガイドです。この本を読んで、多くの気づきと共に、クラス運営や教育現場にも応用できる有益な知識を得ることができました。ここでは、その内容と感想を詳しくご紹介します。

リーダーにカリスマ性はいらない

石田さんは、優れたリーダーになるために特別なカリスマ性は必要ないと説いています。行動科学マネジメントを活用することで、誰でも再現性のある優れたリーダーになることができるのです。リーダーとして重要なのは、チームメンバーに「しなければならない」と思わせるのではなく、「したい!」と思わせることです。これは、メンバーの自発的な動機付けを引き出すための鍵となります。

2割8割の法則

石田さんは、チームメンバーは優秀な2割とごく普通な8割に分かれると述べています。この2割8割の法則に基づき、チームとして成果を上げるためには、普通の8割のメンバーを如何に底上げするかが重要です。優秀な2割だけに頼るのではなく、全体のパフォーマンスを向上させることで、チーム全体の成果が飛躍的に向上します。

信頼される上司になるために

強化の活用

信頼されるリーダーになるためには、「強化」をうまく使うことが重要です。強化とは、行動直後にメリットを提供することで、その行動を繰り返すように促す方法です。具体的には、行動についてほめたり認めたりすることが効果的です。たとえ「できて当たり前」のことでも、しっかりと認めることが重要です。これにより、メンバーは自分の行動が評価されていると感じ、モチベーションが向上します。

信頼関係の構築

信頼されるリーダーからのフィードバックは特に効果的です。そのため、普段から思っている以上にコミュニケーションを取ることが求められます。特に、名前を呼んでのあいさつや「ありがとう」という言葉は、信頼関係を築く上で非常に効果的です。これらの小さなコミュニケーションが積み重なり、強固な信頼関係を築くことができます。

具体的な指示と助言の方法

納得を得る指示

メンバーにやりたくないことをさせる際には、彼らが納得できる理由を提供することが重要です。納得のいく説明があることで、メンバーは指示に対して前向きな姿勢を持つようになります。

明確で具体的な指示

指示はできる限り具体的に出すことが求められます。例えば、回数や日時を明確にすることで、誰が聞いても同じ行動ができるようにすることが重要です。具体的な指示は、メンバーの混乱を防ぎ、効果的な行動を促進します。

助言の仕方

助言をする際は、「ほめる→助言→ほめる」という流れを意識します。まず、良い点をほめてから助言を行い、最後に再び良い点をほめることで、メンバーは助言を前向きに受け入れやすくなります。ほめると叱るの比率は4対1が望ましいとされています。この比率を保つことで、メンバーはポジティブなフィードバックを多く受け、やる気を維持できます。

まとめ

石田淳さんの『教える技術 チーム編』は、行動科学を基盤にしたリーダーシップやチーム運営の具体的な方法を提供しています。特別なカリスマ性がなくても、行動科学マネジメントを活用することで誰でも優れたリーダーになれます。チームメンバーの能力を最大限に引き出し、信頼関係を築くための実践的なアプローチが満載です。この本で得た知識を活用し、より良いチーム運営を目指していきたいと思います。

最後に

最後に、自分は、大学で保育・幼稚園も学習し、教員として困っていた時期教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。

その時の内容や今でも勉強した、育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。

ぽん太@教育書・子育て本レビュー 元教員 (@pon_puchigaku) on X
教育書・子育て本が勉強になったことをまとめてます。(現在27冊投稿)大学で保育・幼稚園も学習し、教員として困っていた時期...

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