自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について勉強し、小学校教員として10年以上勤務しました。また、幼児の双子の息子と乳児の娘の父になり、育休も取得し育児に関わっています。
自分は「成長マインドセット」の考え方を大切にしながら、教育や子育てをしています。読んだ人にも、この考え方を意識しながら、子育てや教育に関わってほしいなと思います。
この記事では、
- 小学校でどのように実践できるのか?
- どんな声かけをすると成長マインドセットになるか
- 子育てでも利用できること
などが分かってもらえると思います。少しでも、日々の子ども達への声かけや教育の中で活かしていただけたらと思います。
成長マインドセットになると
成長マインドセットになると
- 物事に粘り強く取り組める。
- いろいろなことに挑戦できる。
- 能力が伸びやすくなる
- ストレス耐性が高くなる。
のようなメリットがあります。詳しくは子どもへの最大のプレゼント!!成長マインドセット!【基礎編】を読んでみてください。
具体的にどのように実践する?
動画を見せる
キャロル・ドウェックさんの動画は、絶対見せちゃいましょう!英語で解説されている(日本語字幕付き)ので、教師や親が動画の所々を活用しながら説明しましょう。
子どもたちに、成長マインドセットがどのような効果があるのかも伝えてあげてください。どんな効果があるか知っていることで、より効果が高まります。絶対に伝えてあげてください。
その動画はこのサイトでチェックしてみて下さい。
脳は使えば使うほど成長することを知らせる
これは、成長できることを体験させることが一番だと思います。
漢字学習やマス計算などに取り組み、成果を分かりやすくして、成長を実感させてあげましょう。漢字学習やマス計算は、繰り返し練習することで成果が目に見えて現れる学習なので、おすすめです。
一番のおすすめはマス計算です。成長を実感できる指標が正解数・回答数・タイムと複数ある点がいいですね。
プロセスを認める
子どもの様子を見て、言葉を選んで声かけしていきます。この時の言葉の種類が大切になってきます。
成長マインドセットに近づく声かけ
成長マインドセットになるためには、プロセス(努力や工夫)に焦点をあてて声かけしていきます。
- がんばったね。
- 工夫したね。
- 考えたね。
- 続けているね。
- 〇〇を意識したんだね。など
これらの様な言葉が過程を認める言葉になります。子ども達の頑張りを見つけて、これらの言葉をどんどん使っていきましょう。
成長マインドセットを遠ざける声かけ
逆に使ってはいけない言葉もあります。それが、成果や才能、生まれ持ったものを認める言葉です。
- 100点すごいね。
- 天才だね。
- お兄ちゃん・お姉ちゃんだから〜。
その他
「いいね。」「すごいね。」などの言葉って、すぐ使ってしまうと思います。使いたくなった時には、何がすごいと思わせたのか。どうしていいと思ったのか。を具体的な言葉にしてあげるといいと思います。
例
- すごい!→逆上がりができたね。
- 100点とったね→100点取れるぐらい集中して解いたんだね。
ほめることについては、下記の記事も読んでいただけたらと思います。
努力が認められないことを理解させる
このためには2つのアプローチをします。
プラトー(学習高原)について教える
プラトーとは、能力の伸びは一定ではなく、伸び悩みの時期があることをいいます。
上記の漫画の図を見てください。この成長と成長の間にある、壁と表記されている部分がプラトーです。
プラトーを超えると一層の成長があることを知っていれば、努力を続けることができたり、工夫をし続けたりできるのかなと思います。
これを知らせるのに一番いいのは、マス計算だと思います。
マス計算なら、タイムをデータとして残しておけば、
- 今が伸び悩みだ。
- 一気に伸びた。
といったことに気づくことができます。
結果が出た後に振り返りをする
結果が出た後に、
- 他にいい方法(プロセス)はなかったか?
- もっと簡単に同じ成果を上げられなかったか?
を考え、その行動を具体的に考えておくことが大切です。そうすることで、努力の質や方向性にフォーカスできます。
失敗した時にもできていることを認め、
「今度はできるかもよ。」
「次はどうしたらできそうかな?」
と未来に向かう声かけをしましょう。努力の質を高めることで成果が上がると、子どもに価値づけをしていきましょう。
その他
犬を育てると、成長マインドセットにつながると思います
犬には、教育可能性(飼い主が教えたことができるようになる可能性)が高く、身近に努力してできるようになる例を見ることができることは、価値観の変化につながると思います。
終わりに
記事にした方法を少しでも実践して、子ども達を将来につながる成長マインドセットに導いてはいかがでしょうか。また、子ども達を変えるために、あなたの行動を変えようとしているなら、あなたも成長マインドセットに近づいているのかもしれません。
最後に、自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について学習し、教員として困っていた時期に教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。
その時の内容や、今でも勉強している育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。
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