私は大学で保育・幼稚園・小学校の教育について学び、小学校教員として10年以上勤務してきました。また、幼児の双子の息子と乳児の娘の父親として育児に関わり、育休も取得しました。
今回は、効果的な勉強法を学ぼう:市川伸一著『勉強法が変わる本:心理学からのアドバイス』です。
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はじめに
市川伸一著の『勉強法がかわる本:心理学からのアドバイス』は、認知心理学の観点から効果的な勉強法について解説しています。単なる時間の投資ではなく、質の高い練習と戦略的な勉強法を提案しているこの本は、勉強やスキル習得に悩むすべての人にとって貴重な一冊です。
書籍の情報
- 著者: 市川伸一
- タイトル: 勉強法が変わる本:心理学からのアドバイス
- 出版年: 2000年
- ジャンル: 教育・自己啓発
どんな方におすすめか?
- 効率的な勉強法を模索している学生
- 新しいスキルや資格取得を目指している社会人
- 効果的な学習法を生徒に教えたい教師や教育者
- 子どもの勉強をサポートしたい親
- 自己啓発に関心のある人
おすすめポイント 勉強法の核心
質と量のバランス
市川氏は「質より量」や「量より質」といった二元論ではなく、「質と量」のバランスが重要であると述べています。記憶を強化するためには、よりスムーズに思い出せるまで取り組むことが大切です。苦手なものに注力したり、意味や他の事との関連性を重視することで記憶に残りやすくなります。
集中学習より分散学習
勉強する機会を同じ時間・時期に集めるより、分散させた方が記憶の定着が良くなると市川氏は説明しています。これは、学習内容を長期間にわたって少しずつ繰り返すことで、記憶の定着が促進されるためです。
理解の仕方とモード
理解には「日常モード」と「学問モード」の違いがあることを知ることが重要です。「日常モード」は具体例を通じて言葉や概念を学ぶ方法で、「学問モード」は定義と具体例をセットで学ぶ方法です。どちらかに偏り過ぎず、バランスをとることが大事です。
ボトムアップ処理とトップダウン処理
人間の理解には「ボトムアップ処理」と「トップダウン処理」があります。「ボトムアップ処理」は無数の情報から適したものを絞っていく方法で、「トップダウン処理」は期待、予測、仮説などを使って認識する方法です。トップダウン処理の方が効率が良く、前提知識を活用すると効果的です。
創造的思考と守破離
市川氏は、創造的思考には「守破離」が大事であると述べています。これは、まず基本を守り(守)、次に基本を破って応用し(破)、最終的には基本を離れて独自のスタイルを確立する(離)というプロセスです。下積みがあってこそ、創造的な思考が育まれます。
まとめ
市川伸一著『勉強法が変わる本:心理学からのアドバイス』は、認知心理学の視点から効果的な勉強法を提案する一冊です。質と量のバランス、分散学習の重要性、理解のモードと情報処理といったポイントが具体的に解説されており、効率的な学習を目指すすべての人にとって有益です。特に、時間を有効に使いたい学生や社会人、教育者にとって、必読の内容です。
最後に
自分は、大学で保育・幼稚園も学習し、教員として困っていた時期教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。
その時の内容や今でも勉強した、育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。
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