自分は、大学で保育・幼稚園・小学校の教育について勉強し、小学校教員として10年以上勤務しました。また、幼児の双子の息子と乳児の娘の父になり、育休も取得し育児に関わっています。
最近増やしている教育書レビュー第8弾。今回は須賀義一さん(保育士おとーさん)著書の
『保育が変わる信頼をはぐくむ言葉とかかわり』です。
この本について
『保育士おとーさんの指南書』は、公立保育園での経験を経て、子育てアドバイザーや保育者研修、保育施設の監修など多岐にわたる活動をしている須賀義一さん(通称:保育士おとーさん)が著した本です。保育者として、適切な子どもとの関わり方をスキルとして伝え、保育者が自信をもって子どもたちに関われるようにと書かれました。この本は、保育者だけでなく、子育て中の親や小学校の先生にも役立つ内容が詰まっています。
どんな人におすすめか
- 子どもの主体性を尊重したい方
- 子どもに信頼されたい方
これらの相反する悩みを持つ方に、筆者は子どもとの信頼関係が築けていないからこそ悩みが生じると述べています。この本では、信頼関係を築くための基礎的な考え方が具体的に紹介されています。子どもとの信頼関係を築きたい全ての方におすすめの本です。
信頼関係を築く方法とは?
子どもに信頼されるためにはまず信頼しよう
子どもに対して大人が介入しすぎると、「大人の言うことを聞かせる」という目的になってしまいがちです。筆者は、このような考え方が子どもを低く見る感覚から来ていると指摘します。
- 介入しすぎると:「腕を引っ張って誘導する」「怖がらせる」など
- 信頼して関わると:「本人の了解を得る」「行動の理由を伝える」「見守る」
信頼して関わることにより、保育者の行動が変わり、子どもも自分を信じてくれるようになります。
具体的な言葉の使い方
本書では、具体的な場面を通して言葉の使い方を教えてくれます。
- 避けたい言葉:「ダメだよ」「おいでー」「やめて」
- おすすめの言葉:「どうしたの?」「ここにどうぞ?」「私は困ります」
これらの言葉を使うことで、子どもの主体性を育み、その思いに寄り添うことができます。
気になる子への対応
特に手がかかる子どもへの対応方法も詳しく紹介されています。
- 素直に甘えられない子
- 手が出てしまう子
- ほめる点が見つからない子
- 慢性的にネガティブな行動をとる子
筆者が特に学びになったと感じたのは、慢性的にネガティブな行動をとる子への対応です。例えば、トラブルを起こす子に対しては、まずその子の存在を受け入れ、信頼関係を築くことが優先されるべきだと書かれています。
- 「どうしたの?」
- 「そうか、〇〇だから△△だったんだね」(思いを受け入れる)
- 「じゃあこっちにおいで」(優しいスキンシップ)
- 「落ち着いた?じゃあ行っておいで。見守ってるよ」
問題行動に目を奪われがちですが、子ども自身が困っていることに気づくことが大切です。
まとめ
この本を読んで、筆者は子どもに様々な価値観を押し付けていたことに気づきました。子どもを信頼し、ありのままを受け入れることが重要だと再確認しました。子育て中のパパとして、子どもに信頼してもらえるよう、まずは子どもを一人の人として信頼することから始めようと思います。この本を参考に、皆さんも頑張ってみませんか?
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最後に
最後に、自分は、大学で保育・幼稚園も学習し、教員として困っていた時期教育・子育て・心理学・脳科学等を勉強することで成長できました。
その時の内容や今でも勉強した、育児や教育に生かせそうな内容をブログやTwitterで発信しているので、フォロー等してくださると嬉しいです。
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